世界観
◆ミルチア
エピソードIIでシオン達一行がエルザを降下させる都市、第二ミルチア。
「第二」の文字が示す通り、以前は別の場所に単なる「ミルチア」の名前で存在した。
何故、ミルチアはその場所を現在の位置に移さなくてはいけなかったのか?
――14年前に起きたある事件(俗に「ミルチア紛争 」と呼ばれる)を紐解くことで、
前作に散りばめられた幾つかの謎と共にそれが明らかになる。
◆U.M.N.管理センター
U.M.N.を管理運営する政府機関。
各地に支局があり、第二ミルチアにあるのもその内のひとつ。
通常は通信やゲートジャンプの制御や管理、関税等を行っているが、
今回はモモの解析作業の場所として利用される。
◆モビィ・ディックカフェ
シオンが高校のときから通うカフェ。店の自慢はカレー。
前作で登場したシオンのカレーのルーツはここにあるらしい。
ここはシオンだけでなく、兄のジンもひいきにしているようで、ちょくちょく訪れてるようである。
◆ヴェクター・インダストリー
シオンが勤める巨大複合企業体。
食品の製造や加工から兵器開発まで幅広くを手がけ、星団連邦にも大きな発言力を持っている。
多種の部門に分かれているが、その中核をなすのが第一~第三開発局であり、
シオンはA・Iやソフトウェア開発の第一開発局に勤める。
ちなみに二局は主にA.G.W.S.や兵器などの製造・開発、
三局はレアリエンの製造・教育・販売などを行っている。
今作ではKOS-MOSは一局から二局へと引渡しの命令が出ているが、
シオンはそのことに対して明確な目的を窺い知ることができないでいる。
◆U-TIC機関
マーグリス、ペレグリーが属する武装機関。
14年前にはミズラヒ脳物理学研究所と呼ばれる研究機関であったが、
ヨアキムの死とミルチア紛争をきっかけに武装機関へと変化を遂げる。
以来歴史の陰に隠れていたが、
前作において百式汎観測レアリエン(「M.O.M.O」)奪取事件をきっかけに活動を激化させ始めた。
◆謎の機動要塞
おそらくU-TIC機関に関連すると思われる巨大機動要塞。
内部は立体の迷路のようになっている。
中心部と思われるコアのようなものに記された名前は「Ormus」(オルムス)。
その言葉の意味は…?。
◆聖堂のような場所
ステンドグラスからほの暗い光が落ち、明かりが焚かれていることから宗教的な雰囲気を感じさせる。
中央には前作に登場した小惑星プレロマの礼拝堂にあったしるしと同じものが掲げられている。
おそらくここもまたU-TIC機関に関係する施設なのだろう。
◆ゾハルを懐に抱く場所
部屋の中央に燦然と輝く金色のゾハルから光がこぼれるも、
言いようもない不気味な雰囲気が漂う場所である。
このゾハルがオリジナルなのか、それともエミュレーターなのかは謎。
◆ユーリエフ・インスティトゥート
U.R.T.V.の実験施設。Jr.たちはここで生まれ育った。
実験施設といっても内部には木立や花壇、公園といったものがあり、明るい雰囲気だ。
◆サクラの精神世界
サクラの精神内に作られた世界。この世界でサクラは1人で暮らしている。
白いカントリー風の外観やベランダにぶら下がったブランコ、
小さなキッチンには料理の器具が並び、かわいらしい感じだ。
◆クーカイ・ファウンデーション
ガイナンとJr.が理事を務める特殊財団。
ゾハルエミューレーターの確保と管理を行っている。
最近では百式汎観測レアリエンプロトタイプのモモを保護し、ミルチアに移送するなど、
重要機密を一挙に所持する状況から、星団中から注目の的である。
ファウンデーションに身を寄せる人間の多くはライフリサイクル法などによる被害者―特異な能力を持つもの―である。
◆クーカイ・ファウンデーション市街地
前作においてグノーシスの大群に襲われた際に市街地は破壊されつくしたが、住人の努力により短期間で復興を遂げた。
そのためパン屋やクリーニング屋など、 見覚えのある場所も若干変わっているようである。
そして、(ある意味)有名な 酒場IRONMANは前作よりも明らかに濃い雰囲気になっている。
◆クーカイ・ファウンデーション フィッシング・ラボ
ファウンデーションの郊外―海のそばにあるフィッシング・ラボと呼ばれているところ。
釣具を扱っているような小屋があるが、もしかして魚釣りなどのミニゲームができる可能性も…!?
◆航宙貨客船エルザ
もともとはマシューズの所有する白鳥を思わせる美しい貨客船だったが、借金の担保にされて、
ファウンデーションにこき使われる毎日。 主に貨物船に成り下がっている。
その上Jr.たちの移動手段として使われるためにいいように改造され、 前作よりも巨大化してしまった。
今作でもシオンやJr.たちを運んで宇宙を縦横無尽に駆け回る―?
◆航宙貨客船エルザ内
今回のシオンたちの冒険をサポートするため、半ば強制的に増改築(?)されたため、
前作よりも船内のレイアウトが大幅に変更されている。
そして、ハンガーがあったはずの地下には見覚えのある人物と見覚えのある “ロボットアカデミー”と書かれた文字。
この人たちが今度は一体何をたくらんでいるのかは謎。
◆曙光
「ヴェクター・インダストリー」の拠点となる巨大コロニー。サイズは1000キロメートル。
傘下の関連企業をも含めたグループ全体の中枢が集っている場所で、
シオンの所属する第一開発局や、シオン自身の住居もここにある。